こんにちは(^-^)
今日はチタンティップトラウトロッド自作のガイドセッティング編をご紹介いたします。
前回はTDバトラーのグリップをエポキシで接着した所までご紹介いたしました。
その前に、フードナット部分にワインディングチェックを取り付けます。
純正の形状があまり好みでなかったので、自分でコルク内部を削り装着しました。
慎重に穴の大きさを広げて付けました。
リールをつけるとこんな感じ。
そしてチタンティップ接続部分を補強する為にスレッドを巻いていきます。
差し込み部分は約1センチ。
これ以上差込部分を長くすると硬くなって曲がりが不自然になります。
強化する為にスレッドを巻いて、その上にガイドを付けます。
相当汚いですね(笑)
でもかなり強くなったと思います。
他のガイドも位置を決めて、テープで仮止めしました。
このロッドは5フィートです。
富士工業さんで公開している参考ガイドスペックだと8個のガイドを使います。
しかしこのロッドはチタンティップで凄く曲がり、元のブランクもかなりスローで柔らかいので8個では不足していると思われます。
その為、10個にしました。
最初8個だけ注文をしていましたが、色々考えていくと足りないだろうなと思い急遽追加しました。
ラインを通して曲げてみると、ラインがブランクに触れています。
これはガイドが足りない証拠。
富士工業さんが想定しているのは、バスロッドの5フィートブランク。
私が使っているのはトラウトのスピニングロッド用ブランク。
想定以上に差があるということでしょうね。
もう一個はガイドを追加したいが、注文すれば時間がかかります。
うーん...
あ、波々さん から頂いた斬鉄剣のガイドがあるじゃないか!
そちらを使って11個に増やしましょう。
斬鉄剣はヘビーアクションのロッドなのでオールダブルフットです。
傾斜ガイドのKWガイドが付いています。
今回私が用意したのはKWガイドの10番と5.5番です。
間に7番ぐらいの大きさ?のやつを追加しました。
位置を調整していきます。
KRコンセプトは3つのガイドでラインをチョークする様になっていますが、今回のロッドは4つでチョークする様になります。
限界まで曲げるとラインが触れますが、実際に曲がるぐらいを考えると大丈夫そうです。
チタンティップのつなぎ目もそれほど不自然な感じではないですね。
これで行きましょう。
ガイドをスレッドで巻いていきます。
まずはグリップ側のフックキーパーが付いていた部分に化粧巻きをいれます。
エポキシ痕を隠しましょう。
今回はネイビー系のスレッドとシルバーのスレッド2色を使いました。
本来の2色の巻き方に挑戦しましたが、難しくて断念。
とりあえずシルバーをまいて固めてからネイビーを巻いてみました。
自分の不器用さが嫌になった瞬間です。
でもネイビー一色よりもシルバーが入るとよりいい感じになりますね。
ダブルフット部分はこんな感じになりました。
スレッドの幅を一定にして巻きました。
シングルフットの小さいやつは難しい!
そして巻き終わりました。
やっぱりスレッド巻きは最大の難関です。
でも最初にやったときよりも早く巻ける様になったし、少しは上手くなった様な気がします。
ちなみに手前の3つがダブルフット、トップを除くとそれ以外はシングルフットです。
ダブルフットの3つはステンレス、その先はチタンにしました。
シングルフットのKTガイド、KBガイドはチタンにしました。
シングルフットのガイドはチタン、ステンレスで値段はほぼ一緒です。
ロッドの先端の方に付けるガイドは出来るだけ軽いほうがメリットは大きいと思います。
おそらく全部のシングルフットガイドの重さをチタンとステンレスで比較しても1グラム以下だと思います。
でもこの様な軽いルアーを扱う上ではこだわった方がいいかと私は思います。
値段変わらないですから。
ダブルフットはかなり違います。
出来ればオールチタンにしたい所ですが、手前側なのでステンレスで節約してもいいかと思います。
ご覧の通り、グリップが長すぎます。
ティップ側は約5センチカットして、10センチのチタンティップを装着しています。
その為、元の状態よりも2インチほど長くなりました。
バトラーのグリップは6フィート6インチのものなので長すぎます。
センタージョイントよりも若干長めにカットしましょう。
チタンは金属であるので重いです。
更に最も先端に装着される為、バランス調整の意味を含めてちょっと長くします。
金のこで切っていきます。
カット終了。
小口はペーパーで綺麗にします。
バトラーはオフセットしたグリップなので、センターにパイプが通っていません。
センターならば、むしって別のグリップに変える事もやったと思いますが、これはちょっと手ごわいです。
コルクの黒ずんでいる部分も少しペーパーをあてて綺麗にしました。
どうせ黒ずむし、コルクの汚れを今後落とすつもりも無いので、これぐらいでやめます。
コルクの黒ずみは使ってきた勲章。
綺麗に落とす事は私はしません。
綺麗なグリップが好きな方は掃除しましょう。
いつもつけている、ジャストエースさんのエンドキャップを取り付けます。
棒がでており、本来パイプがセンターに通っているのでそのまま差し込めばOKなのですがオフセットしているので加工が必要です。
カーボンパイプを削ろうとルーターで削っていましたが、やってられません(笑)
一家に一台が登場です。
エンドキャップの棒を削りましょう。
棒をたてに半分ぐらいまで削りました。
しかしぶつかります。
そしてエポキシで接着しました。
あとはガイドをコーティングするのみとなりました。
これだけ柔らかいブランクをベイトロッドにする為のガイドセッティングは簡単ではない事がよく分かりました。
今回のロッドはチタンティップの検証のために軽い気持ちで始めた様な感じではありましたが、色々と学ぶことが多かったので、やってよかったです。
今後のロッドクラフトにも生かしていこうと思います。
続きはまた次回に。
それではまた(^-^)/